2017年6月12日月曜日

6月11日 カラスビシャク

サトイモ科ハンゲ属の多年草
もともとの自生は、中国や朝鮮半島らしいのですが、今では日本全土に広く分布するようです。球根が生薬に利用されるので、古い時代に持ち込まれたのかもしれませんね。

最初は、ムサシアブミかと思ったのですが、どうもイメージと違い、調べてみたらカラスビシャクでした。

サトイモ科らしい仏炎苞と肉穂花序で構成される花です。マムシグサやウラシマソウの属するテンナンショウ属とも近縁です。

本当は肉穂花序の付属体がもう少し長く伸びるようですが、折れてしまったのか短めですね。

初めて見たので、珍しいのかと思ったら「畑の雑草」的な扱いでした(笑)








2017年6月11日日曜日

6月11日 異国に咲く

最近ではナガミヒナゲシに代表される外来種、帰化植物。
いかにも「悪い奴」のイメージですが、植物に罪はありません。

ここからは完全に個人的な見解です。そもそも、植物は子孫を残すために様々な手段を使って種子などを広い地域に拡散する戦略を持っています。風で運ばれたり、動物に引っ付いて運ばれたり…。

外来種(帰化植物)も、人間という「動物」を利用して分布を広げただけと言えます。そして、行きついた先で、ただ花を咲かせ子孫を残す。そもそも、外来種(帰化植物)の多くは、日本の自然のクライマックス(極相)である森林などには定着しづらく、人為的な攪乱が進んだ場所で、帰化しやすいように思います。

こう考えると、帰化植物には罪がなく、責めるべきは我々自身であるということが分かると思います。

しかし、我々も生物として、自分の生活に害をなしたり、迷惑だったりするものは排除しようとするのも自然なことかもしれません。

とても難しい問題で、答えなどないのかもしれません。私も日本の自然が帰化植物だらけになってほしいとは思いません。ただ、私は一人の植物好きとして、帰化植物も、せめてその名前と来歴をしっておきたいと思っています。


ゼラニウム(南アフリカ原産)



セダム(世界中に分布)



ユウゲショウ(南米・北米南部原産)



ランタナ(中南米原産)



ブタナ(ヨーロッパ原産)




6月3日 ドクダミ

お馴染みドクダミ科ドクダミ属の多年草。
日陰の湿ったところが大好きで、匂いもきついのであまり良いイメージがないようです。

個人的には鮮烈な匂いも嫌いではないし、花をみれば意外に美しいし好きな植物です。
しかし、花と葉の明暗の差が大きくて写真に撮るのは難しいのです。

日本ではお茶にしたり、天ぷらにしたりして食用としますが、ベトナムなどではごく一般的な野菜として利用されているようです。









2017年6月9日金曜日

6月3日 ホタルブクロいろいろ

キキョウ科ホタルブクロ属の多年草。
日本にも広く自生が見られます。

園芸的に切り花で良く使う「カンパニュラ」の仲間で、ホタルブクロの学名もカンパニュラ・プクタータですね。

野生種も色幅などの変異が多いのですが、最近は園芸的な交配も進み様々なタイプが見られます。横浜市栄区では、何となく園芸種と野生種の交雑があるような気がします…












2017年6月7日水曜日

6月3日 キウイフルーツ

マタタビ科マタタビ属のつる性落葉樹。
なんと、原種の自生地は中国で、それをニュージーランドが交配・改良して、1906年に園芸作物にしたようです!びっくりしました!

マタタビ科なので、庭に若木を植えると猫がやってきていたずらをすることもあるようです。
また、雌雄は異株で、栽培には雌株と雄株が必要です。

日本にも近い仲間があり、マタタビそのものや、ミニキウイといった風情のサルナシなどが自生しています。


5月21日



6月3日





2017年6月5日月曜日

6月3日 タチアオイ

アオイ科ビロードアオイ属の多年草。
ヨーロッパからロシアにかけて自生するアオイ科の園芸的交配種と言われているようです。
日本にも相当古い時代に渡来したようで、それと思われる歌がなんと万葉集でも歌われています。

タチアオイが咲くと梅雨に入り間近で、タチアオイが咲き終わると梅雨明けと言われますが、今年は少々早そうです。

6月3日は風が強く、ひょろっと長い茎の揺れが収まるのを待つのが大変でした(笑)






2017年6月2日金曜日

5月28日 山の果実たち

横浜市栄区・港南区・金沢区などにまたがる市民の森。
横浜市に残された貴重な自然です。
様々な動植物が生息し、私の大切な撮影フィールドの一つでもあります。
この時期は、クワの実が熟し始め、ウワミズザクラやアケビなどもまだ青い実を付けています。ナワシログミも赤くなり始めていましたし、コウゾも未熟な実を付けていました。


ウワミズザクラ



まだドングリほどの大きさのアケビ



5月21日のクワ