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2011年7月29日金曜日

またまたユリの仲間です。ヤブカンゾウ

ヤブカンゾウ(Hemerocallis fulva L.)は中国原産の多年生草本。栽培化されていたのがエスケープして野生化したようです。

これは、食べられる草で、春に地上に出てくる新芽は茹でて酢味噌和えにすると、歯触りが良くておいしいし、蕾を乾燥させたものは中華料理では「金針菜」の名で食用にされます。でも、採集するときは専門家と一緒にね!球根は食べられるのかわからないけれど、まあ、食べない方が良いですね…

英語ではDaylilyと呼びます。これは花が一日でしぼむからですが、本当は2日くらい持つものもあるのです。

本種は八重で三倍体なので結実はしません。本来一重の花が、八重になったものは雄蕊が変形して花びらになっていることが多いので、結実しないものもあります。本種と似ているノカンゾウは一重で結実します。

「七重八重、花は咲けども山吹の、実のひとつだに無きぞ悲しき」御存じ兼明親王の有名な歌です。(もしかしたら、兼明親王が蓑を借りようとした女性の歌で詠み人知らず?)
これは、山吹ですが、実は野生種の山吹は一重咲きできちんと実をつけるのです。混乱するぜ兼明親王!
なんだか話が脱線しました(笑)
2011年7月23日 横浜市栄区

2 件のコメント:

  1. 三倍体って何ですか?

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  2. >匿名さま

    なかなか説明するのが難しいのですが、通常の生物の染色体数(体細胞)は、卵子からn、精子からnの染色体を受け継いだ2nで構成されることが多いのです。ところが4nという染色体数を持つものもたまにいて、これを4倍体といい、これと通常の2nの染色体数をもつ二倍体が交雑すると3nの染色体数をもつ、三倍体になります。三倍体は多くの場合は、種子などによる有性生殖は出来ないことが多いのです。

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