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2011年10月30日日曜日

なかなか綺麗です  ヘクソカズラ続報

以前アップした、悲しい名前の植物筆頭格「ヘクソカズラ」

実がついていました。名前から想像するよりずっと可愛いでしょう?


2011年10月23日 横浜市栄区

2011年10月29日土曜日

ひっつき虫  コセンダングサ

種子が熟すとかぎ状の爪で、衣服などにくっついて運ばれる植物の代表的な例です。
コセンダングサ Bidens pilosa L.

イノコヅチやオオオナモミ、ヌスビトハギなんかとひとくくりにして、「ひっつき虫」です(笑)。

子供のころに、原っぱで秋から冬にかけて遊んでいると、必ずこいつが服にひっついてえらい目に合ったものです。

キク科の植物ですが、今回よくよく眺めてみたら意外と綺麗でした。そういえば,
園芸植物のウインターコスモス(Bidens aurea)はお仲間でしたね。


2011年10月23日 横浜市栄区



2011年10月23日 横浜市栄区



2011年10月23日 横浜市栄区 種子の出来はじめです



2011年10月23日 横浜市栄区 種子です。こいつがひっつきます!

2011年10月28日金曜日

お月見の季節です  ススキ

皆さんご存知のススキ Miscanthus sinensis


お月見といえばこいつとお団子です。

私が子供のころには「ススキの原っぱ」があちこちにあって、良く遊んだものですが最近はすっかり少なくなりました。そんな場所には必ずナンバンギセルもあって、植物好きの少年にはうれしい場所だったのです。

ススキは日本では草原の最終形態といわれており、何も手入れをしないと、マツなどが侵入してきてススキは無くなって森林になってしまいます。有名な仙石原のススキ草原は、毎年冬に火を入れて擬似的に山火事を起こして、ススキの群落を保っているのです。火入れの日に、たまたま出張でそばを通ったのですがすごい迫力でした!


2011年10月23日 横浜市栄区



2011年10月23日 横浜市栄区 個体を撮るのはなかなか難しい植物の一つです。

2011年10月26日水曜日

無実の罪  セイタカアワダチソウ

もともとは観賞用に輸入されたものがエスケープして広がった典型的な帰化植物です。
セイタカアワダチソウ Solidago altissima


以前は、秋の花粉症の原因といわれて忌み嫌われていましたが、こいつの花は虫が花粉を媒介する虫媒花です。風で花粉が遠くまで飛ぶ風媒花ではないので、花粉症の件は無実の罪ということになりました。

良くみるとなかなか綺麗な花ですが、何しろ繁殖力が旺盛ではびこるので、やっぱり嫌われてしまいます。

こいつは根から他の植物の生育を阻害する物質(アレロパシー物質)をだすため、単一の群落を形成しやすいのですが、アレロパシー物質の濃度が高まると、自分自身も元気が無くなり絶えてしまうとも言われています。不思議ですね。


2011年10月23日 横浜市栄区 はびこってます…



2011年10月23日 横浜市栄区



2011年10月23日 横浜市栄区 こうしてみると綺麗です

2011年10月24日月曜日

台風憎し! クサギ続報

以前お伝えした、クサギの続報です。
綺麗な実がつくのですが、今年は台風に吹き飛ばされて散々な目に…

やっと見つけたのがこいつです。染料にも利用されるそうです。


2011年10月23日 横浜市栄区

2011年10月22日土曜日

多分…  キャラボク

今回は微妙です。多分キャラボク(Taxus cuspidata var.nana)です。

これは、イチイ(T.cuspidata Sieb.&Zucc)の変種なのですが、見分けづらいのです。葉がきれいに並ぶのがイチイで、放射状に出るのがキャラボクらしいのですが…

イチイもこいつも赤い実がついて食べられます。でも、実の中にあるタネは体に良くないようですから食べてはいけません。

キャラボクは比較的にコンパクトで、生垣に使われます。イチイも生垣にしますがどちらかというと渋い自然樹形の方が私は好きです。

どちらも比較的に、暑さを嫌がるので、関東だと生育が悪いですね。


2011年10月16日 横浜市栄区



2011年10月16日 横浜市栄区

2011年10月21日金曜日

覚えられない…  ハクチョウゲ

私は昔から人の名前を覚えるのが苦手です。そんな私でも植物の名前はすぐに覚えるのですが、時には例外もあって、何回名前を調べても覚えられない植物があります。

ハクチョウゲ(Serissa foetida)もその一つ。
生垣などに刈り込んで使う常緑樹で、初夏から夏にかけて花をつけるのですが、こいつの名前がなかなか覚えられない。今回も苦労してネット検索をかけて探し出しました。

本来は初夏から夏に咲くのですが、条件によっては秋に開花することもあります。今回はそんな例です。

2011年10月16日 横浜市栄区 初夏はもっと花がついて綺麗です



2011年10月16日 横浜市栄区 渋い花です

2011年10月20日木曜日

深まる秋にぴったり 球根ベゴニア「フォーチュン」

球根ベゴニア(Begonia × tuberhybrida) 学名にあまり自信がありません…

「フォーチュン」は秋から、クリスマスごろにかけての花壇やコンテナーの植え込みで良く見かけるようになった球根ベゴニアです。

私にはこいつは、ハロウィンで美しく飾られて照明された、デパートなどの植え込みにひときわ似合う植物のように感じられます。

個人的な感想ですが、昼よりも夜のライトアップの中でみると、さらに美しくて、ドキドキします(笑)

この時期に花壇やコンテナーを彩る花としては、もっとも美しいものの一つじゃないかしら…

フォーチュンが植えこまれライトアップされた美しい夜の街で吉瀬美智子さんとデートしたい…(笑)




2011年10月20日 横浜市都筑区



2011年10月20日 横浜市都筑区



2011年10月20日 横浜市都筑区



2011年10月20日 横浜市都筑区



2011年10月20日 横浜市都筑区



2011年10月20日 横浜市都筑区


2011年10月19日水曜日

ああ勘違い  ピラカンサ(トキワサンザシ&タチバナモドキ)

一般的に、ピラカンサというと赤い実のつくやつを想像します。ところが黄色(橙)の実のつく奴もあって、私は「黄色い実の品種なんだな…」と早飲み込みをしておりました。

ところが、赤い実のつくものはトキワサンザシ(Pyracantha coccinea)で、黄色い実のつく奴はタチバナモドキ(Pyracantha angustifolia)という別の種だったんですね。どちらもピラカンサ属なので、まあ良いか…(笑)

ピラカンサは春に白い花を咲かせ、秋になるとなんだか、ある日突然といった感じで赤い実が目に入るようになります。
そして、年を越す頃に、ヒヨドリ何かがやはりある日突然、大挙して訪れて、あっという間に実を食べつくして地味な姿に戻るのです。ヒヨドリの奴らはどうして熟したことが解るんだろう…


2011年10月16日 横浜市栄区 トキワサンザシ



2011年10月16日 横浜市栄区 トキワサンザシ



2011年10月16日 横浜市栄区 タチバナモドキ

2011年10月17日月曜日

ナンバンギセル 続報

ナンバンギセルが今頃になって、沢山咲いています。
秋の花は、ヒガンバナもキンモクセイも全体に10日くらいは平年より遅い感じがしますが、これも遅いですね…


2011年10月16日 横浜市栄区



2011年10月16日 横浜市栄区 なんでもない法面に咲いています

2011年10月16日日曜日

無知なる私に救いの手を  ギョリュウバイ

オーストラリアやニュージーランド原産のギョリュウバイ
Leptospermum scoparium J.R.Forst.et G.Forst.(1776))

あまり寒いところはダメみたいですが、横浜では庭に植えても越冬して結構大きな木になります。

いかにも「おぬし、どこの国のものじゃ?」という樹形と、花の感じ。なんだか水分少なそう(笑)。
栄養価が高いといわれる蜂蜜「マヌカハニー」のマヌカとはこの花の事だそうです。全く知りませんでした…、恥ずかしい。

他界した義父が生前元気なころに「リキュウバイの苗が欲しいのだけれど…」と言ったことがあり、私は張り切って「ギョリュウバイ」の苗をプレゼントしたことがあります。私の完全なる勘違い。その時の義父の怪訝な顔は忘れられません…恥ずかしい。

ああ、無知蒙昧なる私に救いの手を!


2011年10月10日 横浜市栄区



2011年10月10日 横浜市栄区



2011年10月10日 横浜市栄区

2011年10月15日土曜日

風の又三郎  カリン

「どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう」



御存じ宮沢賢治「風の又三郎」の有名な一節です。


「すっぱいかりん」のカリン(Chaenoreies sinensis)は、皆さん御存じでは?


最近ではのど飴の原料としてもすっかり有名になりましたよね!実の輪切りをホワイトリカーに氷砂糖と一緒に漬け込むと素晴らしい香りの果実酒になります。喉に良いといわれますが、美味しくて呑みすぎ、二日酔いになるんだよなぁ…(笑)


カリンの場合、葉っぱが落ちても実は残っていることが多く、黄緑や黄色の実がひょろっとした樹形にぽつぽつとつく姿は、何か寂しく、いかにも冬らしい光景と感じます。


ちなみに、写真の木のカリンの実は、先日の台風15号でも吹き飛びませんでした(笑)



2011年10月10日 横浜市栄区



2011年10月10日 横浜市栄区

2011年10月13日木曜日

お肉に合います ローズマリー

御存じ、ハーブの代表格のローズマリー(Rosmarinus officinalis L.)

草のようですが、れっきとした「木」です。庭の隅や、大きめの鉢に植えておくと、大きな株になりちょっとした料理の時に摘み取って利用できるのでとても便利!

私は、団地に「ゲリラ定植」したローズマリーを、お肉をダッチオーブンで焼くときなどに使っています。ワイン、がぶ飲みですよ!(笑)

写真は匍匐性(クリーピング)のタイプです。一年中緑だし、乾燥にも強いし、品種にもよるようですが綺麗な花を咲かせるし、もちろん料理にも!一石五鳥くらいの重宝なやつです!

2011年10月10日 横浜市栄区



2011年10月10日 横浜市栄区



2011年10月10日 横浜市栄区

2011年10月11日火曜日

冬越し準備  ミツマタ

昔、何かの授業で習いませんでしたか?
「和紙は、ミツマタやコウゾの皮から作られる」って…

こいつが、噂の(笑)ミツマタ(Edgeworthia chrysantha Lindl.(1846))
なんで、ミツマタなのかというと、枝が必ず一か所で三つに分かれるからです。わかり易い奴(笑)

厚ぼったい葉っぱは、常緑樹のようですが冬には葉を落とす落葉樹です。

意外にもジンチョウゲの仲間で2月ごろに他に先駆けてなかなか美しい花を咲かせます。しかし、何故か、こいつの花とウメの花は、携帯電話のカメラで写真を撮ると、ピンボケばかりで失敗します…?今回、写真にしたら、もう来年の花芽をつけて冬に備えていました!

来年は2月になったら、携帯電話ではなくて、コンパクトデジカメできちんと写真に収めます!


2011年10月10日 横浜市栄区



2011年10月10日 横浜市栄区 枝は必ず「みつまた」に分かれます



2011年10月10日 横浜市栄区 もう、来春の花の準備が…

2011年10月10日月曜日

渋いぜ! ホトトギス

何とも渋い名前と、姿のホトトギス(Tricyrtis hirta(Thanb.)Hook)

そこら辺の山に生えてます(笑)。写真は私の住む団地でとりました。

こいつが咲くのは秋。でも、春先から展開する葉に、特徴のある斑があり、それとわかります。
渋い花なので茶花としても利用されるそうです。たしかに、落ち着いた風情で、いかにも茶室に似合いそう。

私の住む神奈川県の丹沢山塊には、黄色い花の咲く、「サガミジョウロウホトトギス」という、こいつの仲間があるらしく、是非とも一度お会いしたいものです。


2011年10月10日 横浜市栄区



2011年10月10日 横浜市栄区



2011年10月10日 横浜市栄区

2011年10月9日日曜日

私の名木 その2 磯子区のエノキ

またまた自宅そばのハイキングコースから。場所は金沢区と磯子区、栄区の区界なので今回は磯子区と書いておきます(笑)。

エノキ(Coltis sinensis var.japonica)

どこにでもあるありふれた木です。
でも、こいつは自然樹形で伸び伸びと育った感じで、樹形が見事!
それと、珍しい「板根(ばんこん)」。
これは、根が地上部にでて板状になるものですが、熱帯樹木に多くみられる特徴です。根が地中深く入れないときに、地上部を支えるためにこのような形になるとも言われますが、あまり良くわかっていないようです。
エノキに板根がこのように発達するのは珍しいと思います。

食べたことはないのですがエノキの実は食べられるのだそうです。こんど見つけたら果実酒にでもしてみます。
また、エノキは国蝶オオムラサキの幼虫の食草です。大事にしたいですね。


2011年10月1日 横浜市磯子区 奥の木です。大きさ伝わりませんが、実物は雄大です



2011年10月1日 横浜市磯子区 板根の様子



2011年10月1日 横浜市磯子区 板根は30㎝位の幅のものもあります

2011年10月8日土曜日

苦手なんですシダ植物  フユワラビ?

シダ植物は苦手です。良くわからないのです。図鑑も持っていません、でも、ゼンマイや、ワラビ、コゴミなどを食べるのは大好きだし、それらは野外でも見分けられます。現金な私…

さて、今回はおそらくフユワラビ。

こいつと初めて出会ったのは、出張で訪れた長野県伊那市。夜になって一人で居酒屋さんに行ったら、見慣れない植物の鉢物が…。名前を聞くと「フユワラビ」。特徴的な草姿で、その夜に初めて食べた「羊肉の刺身」とともに一発で脳裏に刷り込まれました。

今回はやはり家のそばのハイキングコースに生えていたのですが、居酒屋さん以来、初めての出会いで嬉しかったなぁ。


2011年10月1日 横浜市栄区



2011年10月1日 横浜市栄区

2011年10月6日木曜日

違う仲間です キンミズヒキ

過去に取り上げた、ミズヒキやギンミズヒキはタデの仲間ですが、こいつはバラ科です。

キンミズヒキ(Agrimonia pilosa)

花の感じも草の感じもミズヒキとは全然違います。比較的に小柄なイメージがあり目立たない花なのですが、今回接写してみたら意外ときれい!

ちょっと見は普通だけど、よく見ると凄く綺麗な女性っていますよね。そんな感じ!
今回もいったん行き過ぎて、やっぱり戻ってきて写真撮ることとなりました。戻って良かった!


2011年10月1日 横浜市栄区



2011年10月1日 横浜市栄区



2011年10月1日 横浜市栄区

2011年10月4日火曜日

またまたヤバい  トリカブト

毒のある植物の代名詞 トリカブト(Aconitum L.,1753)
学名はトリカブトの仲間の区切りです。

今回は家のそばのハイキングコースにて撮影。どうも回復植生で植栽された様子で、在来のホソバトリカブトなのか、ヤマトリカブトなのか、はたまた園芸種のハナトリカブトなのか不明です。

花はとてもきれいですが、やっぱり綺麗なものには毒が…

こいつは本当に強烈な毒性をもちますが、その使い方によっては薬にもなるといいます。
日本三大毒草は、ドクゼリ、ドクウツギとこのトリカブトということになっています。

とくにこいつは、他の食べられる野草に似ているので余計危険ですね。でも、花は秋の空と同じくらい透き通った青でとても綺麗です。


2011年10月1日 横浜市栄区



2011年10月1日 横浜市栄区