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2015年7月26日日曜日

7月19日 オトコエシ

植物名を探し出すのに、えらく苦労しました。

オトコエシ
Patrinia villosa
オミナエシ科オミナエシ属の多年草
原産地:日本、朝鮮半島、中国など

オトコエシは知ってはいたのですが、実際に見るのは初めてでした。なんとなく、8月以降に咲くイメージを持っていたのと、キク科だと勘違いしていたのが間違いの始まり…。

「花の感じはセリ科かな、ヤマゼリ?」
→葉の感じも違うし、セリ科特有の複散形花序ではないので却下。

「葉っぱの感じからすると、キンポウゲ科かな?」
→該当するものが全くなく却下。

「もしかしてキク科?」
→キク科特有の頭状花序ではないので却下。

結局、手元の植物図鑑とネットを探し回り、散房花序であることと花色および花形、葉が対生で羽状分裂することと全体に強剛な感じがすることが決め手となって、オトコエシと判明したのでした。

判ってみれば簡単なことでした(笑)
この植物の名前は絶対に忘れないでしょう!










2015年7月25日土曜日

7月19日 マンリョウ

冬場に真っ赤な実をつけるマンリョウ
今回、鉢植えのものに目を向けてみると花が咲いていました。
なかなかプリティーな花で、「マンリョウって奴は、実が美しいだけではないんだな…」と改めて見直す気になりましたよ。

前回のヘクソカズラで気合を入れすぎたので、今回はこれだけです(笑)








2015年7月23日木曜日

7月18日 ヘクソカズラ

ママコノシリヌグイ、オオイヌノフグリと並んで、「酷い植物名三傑」ではないでしょうか?

ヘクソカズラ
Paederia scandence
アカネ科ヘクソカズラ属の多年生つる性草本
原産地:日本など
別名:ヤイトバナ、サオトメカズラなど

漢字で書くと「屁糞葛」です…。葉などを揉むと感じられる異臭からのネーミングです。万葉集の時代から「糞葛」と言われていたそうですから、長い間、酷い名前に耐えているのですね。別名のヤイトバナは花がお灸の跡に似ているからで、サオトメカズラは花が早乙女(なんでしょうか?)のかぶる笠に似ているからだそうです。

臭いはともかく、花は愛らしくて大好きです。そんなわけで、今回いくつかの株を撮影していて気付いたのですが、自宅そばには明らかに二種類のタイプがあります。繊細な葉と、小ぶりな花のタイプが一つ。少し大振りで星形の模様が花弁に入り、葉も大きくてつやつやしているタイプがもう一つ。

必死になって調べると(笑)、ヘクソカズラにも亜種と言うか変種レベルの変化があるようですね。
標準種のヘクソカズラに対して、変種はツツナガヤイトバナ、ハマサオトメカズラ、ホシザキハマサオトメカズラ、ビロードヤイトバナ、アケボノヤイトバナなど…。

どうも、今回のものはその特徴から、標準種のヘクソカズラと、その変種のホシザキハマサオトメカズラの様な気がします。しかし、変種になると急に優雅な名前になるな(笑)


ヘクソカズラ



ヘクソカズラ



ヘクソカズラ



ホシザキハマサオトメカズラ?



ホシザキハマサオトメカズラ?



ホシザキハマサオトメカズラ?

2015年7月22日水曜日

7月18日 ヒャクニチソウ

お墓の花?花壇の花?

ヒャクニチソウ
Zinia elegance
キク科ヒャクニチソウ属の一年草
原産地:メキシコ
別名:ジニアなど

私が子供の頃(40年以上前です…)は、お墓や花壇に良く植えられていたイメージです。強烈な夏の陽射しの中で、極彩色の花を咲かせ、クロアゲハが吸蜜に訪れているというステレオタイプなイメージが脳内に刷り込まれています。

今回のは、そんなイメージの通常のヒャクニチソウです。このほかにもホソバヒャクニチソウ(Z.angstifolia)や、Z.eleganceZ.angstifoliaの交配種である”Profusion”など色々な仲間たちが市場に出回っていて、そろそろヒャクニチソウのイメージも改めた方が良いかもしれませんね。












2015年7月19日日曜日

7月11日 グロリオサ

大好きな夏の花です。

グロリオサ
Gloriosa spp.
ユリ(イヌサフラン)科グロリオサ属の球根性植物
原産地:熱帯アジア、アフリカ
別名:フレームリリー、キツネユリ、ユリグルマなど

花弁が反り返り、いかにも熱帯原産といった極彩色。葉の先が巻きひげ状になり、他者に巻き付いて茎を支える性質。球根にはグロリオシンなどの毒素を含み、死亡事故例も散見される危険性。話題に事欠かず、すぐに覚えてしまう花ではないでしょうか?

このブログにも良く書くのですが、毒があると言っていたずらに恐れることはありません。はっきりと食べられると判っているもの以外は食べなければ良いだけですからね。多くの花卉類や球根植物には毒があると思っておきましょう。ジャガイモだって、芽にはソラニンという毒素があるくらいですから。まあ、綺麗なものには注意が必要ですぞ、男性諸君(笑)

ちなみに、一般的にグロリオサと呼ばれるのは数種の総称のようですね。









2015年7月18日土曜日

7月11日 黒い昆虫たち

横浜市栄区はゲンジボタルやヘイケボタルが結構な個体数で生息するほど自然が豊かな地域です。都会ではなかなか見かけることのない昆虫たちも生息しています。

夏になると、不思議と黒い大型の昆虫が多くなるような気がします。クロアゲハ、カラスアゲハ、モンキアゲハ、ゴマダラカミキリ、クロカナブン、ハグロトンボ…

夏の影の切り絵の様な彼らを眺めるのは、楽しいものです。


モンキアゲハ?



ハグロトンボ



2015年7月17日金曜日

7月11日 不定芽

樹木には、ストレスがかかると、幹のあちこちから枝(不定芽)を生じるものと、生じないものとがあります。

マツなどは全く不定芽が生じませんが、サクラやクスノキなど、身近な樹木の多くのものが不定芽を生じます。この性質を利用したのが萌芽更新。萌芽更新とは、里山(薪炭林)で行われる更新の方法です。ナラやサクラなど不定芽を生じる性質の強い樹が植えられた里山は、樹が育つと炭などに利用するために伐採が行われます。伐採された樹は、切り株から不定芽を生じて、それが10年から20年程度で次の炭の材料になるまで育つのです。実に理にかなった自然に優しい林地の利用ですね。

今回はコナラの不定芽をアップします。この樹は、今年春の萌芽後にバッサリ切られたのですが、すでに不定芽が沢山芽吹いていました。






2015年7月16日木曜日

7月11日 若い木の実たち

この時期は、春に花を咲かせた樹木たちの実が育っていく時期でもあります。早いものはすでに熟して、枝から落ちてしまっていますが、秋に熟すものは、まだまだ青い実です。


ドングリの仲間は春に花をつけて、その年の秋に成熟するものと(一年生ドングリ)、次の年の秋に成熟するもの(二年生ドングリ)があります。今回のマテバシイは二年生。今回アップした実は、昨年春に受粉したものですね。


マテバシイ


春に美しい萌芽と純白の花を見せてくれたミズキにも青い実がついています。


ミズキ


常緑で葉の裏が白いものが多いグミの仲間。種類までは判りませんが、ナツグミでしょうか…?




2015年7月14日火曜日

7月11日 ベランダ近況

ベランダ菜園の良いところは色々あります。その一つが、あまり馴染みのない野菜の花たちに出会えること。
野菜の花たちも、意外に美しく様々な表情を見せてくれます。


ミニトマト



キュウリの雌花



キュウリの雌花 赤ちゃんキュウリがついてます



キュウリの雄花



つるありインゲンの花


2015年7月12日日曜日

7月4日 セイヨウニンジンボク

以前はあまり見かけることがなかった樹ですね。

セイヨウニンジンボク
Vitex agnus-castus
シソ科ハマゴウ属の落葉小高木
原産地:南ヨーロッパ、西アジア

花後に実をつけるようですが、その実はコショウに似た香りがあり、スパイスとして利用されることもあるようです。優しげな葉っぱと、梅雨時から咲き始める涼しげなブルーの花は、庭木として価値が高いように感じられます。
ちなみに、ニンジンボクの名前の由来は、葉がチョウセンニンジンの葉に似ているからだそうです。

この樹も最初は名前が判らず、「ずいぶん優しげなブッドレアだな…」なんていうトボケたこと思っていましたよ(笑)
最近、年取ったせいか植物名が覚えづらいし、すぐに忘れるし、大丈夫なんでしょうか?(笑)






2015年7月11日土曜日

7月4日 アブチロン

6月にアブチロン「チロリアンランプ」をご紹介しましたが、私の中で、標準的なアブチロンと言えば今回の様なタイプです。
ご参考まで(笑)

http://syokubutu-saijiki.blogspot.jp/2015/06/621_26.html




2015年7月10日金曜日

7月4日 ヘデラ

アイビーと言われたりもする、鉢植えでも、緑化でも良く利用されるつる性樹木です。

緑化で一番使われるのは葉っぱの大きな「Hedera canariensis」(ヘデラ・カナリエンシス) で、これには葉の縁が白くなる「Variegata」(バリエガタ)もあります。

鉢植えやお庭の植栽で利用されるのは「Hedera helix」(ヘデラ・へリックス)で、緑色の小さい葉っぱの「Pittsburgh」(ピッツバーグ)が基本種と言ってよいでしょうか。このタイプで葉に白い斑が入る代表的な品種は「Glacier」(グレイシャー)です。

どの品種も関東では常緑で越冬し、日陰や暑さにも強いため重宝な植物材料です。ちなみに、日本にもごく近縁の「キヅタ」(Hedera rhombea)が自生しています。


ヘデラ・カナリエンシス



ヘデラ・カナリエンシス



ヘデラ・カナリエンシス”バリエガタ”



ヘデラ・へリックス”グレイシャー”



ヘデラ・へリックス”グレイシャー”

2015年7月9日木曜日

7月4日 マツバラン「東洋角」

いただき物の一株です。
苦手なシダ植物です。どうしたもんでしょ(笑)

マツバラン
Psilotum nudum
マツバラン科マツバラン属の常緑シダ植物
原産地:日本(仙台以西)ほか
別名:ホウキランほか

マツバラン科で日本に自生する唯一の種だそうです。
約4億年まえに陸上に進出した植物の一つとも言われ、「生きた化石」の呼称も戴いております(笑)

日本では江戸時代から「松葉蘭」として、変異種が親しまれていて、古典園芸植物の重要な種の一つです。

でも、育てる自信が無いなぁ…。




2015年7月8日水曜日

7月4日 アエオニウム「黒法師」

極めてシックな色彩のこの植物

アエオニウム「黒法師」
Aeonium arboreum 
ベンケイソウ科アエオニウム属の常緑多年草
原産地:地中海西部

黒法師とは如何にもという名前ですね。
強い霜にあわせなければ、横浜辺りでも意外に戸外で越冬してくれます。
茎がヒョロヒョロと伸びてしまったら、ちょん切って挿し芽をすると、コンパクトな草姿が保てますね。
しかし、アエオニウムっていうのは「アイウエオ」みたいな感じで、違和感がありますねぇ(笑)