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2015年10月19日月曜日

10月17日 紅葉の仕組み

家の周りの木々が少しずつ色づいてきました。
今年は例年より、木々の紅葉が早いような気がします。

例年、この季節から順次紅葉を追いかけることになります。
もう一度、紅葉の仕組みを振り返っておきましょう(笑)

通常は葉は緑色のクロロフィルによって緑色をしています。このとき、黄色の色素でカロチノイド(カロチン類、キサントフィル類)も同時に葉の中にあるのですが、クロロフィルの緑色に隠れて黄色は発色しません。ところが、秋になって低温でクロロフィルが分解され始めると、カロチノイドの黄色が見えるようになります。これが、黄色くなる紅葉の仕組みです。

一方、赤くなる紅葉はというと…
冬を控えて、植物たちは寒さに耐えるために葉で糖を作り、それを赤い色素のアントシアニンに変えて蓄えます。ところが、落葉樹の場合低温が続くと、葉を落とすために葉柄と枝の間に離層が形成され、葉の養分が枝側に送られず、アントシアニンが葉に溜まるようになり、赤く発色します。これが葉が赤くなる仕組みです。

一本の木で、赤い葉がつく枝と、黄色い葉がつく枝が分かれる時もあります。これは、十分に糖が生産されるような良く日光が当たる枝はアントシアニンで赤く紅葉し、日陰の様な部分では糖の生産が少ないためカロチノイドで黄色く紅葉するらしいです。

と、まあ理屈はこんな具合なのですが、不思議で美しい紅葉を、この季節は十分に楽しみたいものですね。


ケヤキの紅葉


2 件のコメント:

  1. 骨折ライダー2015年10月19日 12:14

    なーるほど、けやきが1本の木で赤や黄色の枝がある訳が分かりました。
    解説ありがとうございます。

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    1. ご無沙汰しております。枝で染め分けるのは色々な要因がありそうですが、日当りも大きなファクターのようです。

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