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2015年10月24日土曜日

10月17日 セダム

乾燥に強いマンネングサの仲間をセダムと呼びます。

セダム
Sedum spp.
ベンケイソウ科マンネングサ属の多年草
原産地:アジア、ヨーロッパ、北アメリカなど世界各国

色々な種があって同定しづらいのですが、今回のは、逸出したメキシコマンネングサのように思われます。

この仲間は、乾燥に強く、這うように伸びるものも多く、一時期は屋上緑化の植栽に頻繁に使われました。ところが、葉挿しなどによって容易に増えるため、逸出して帰化してしまう可能性が高いこと。高温多湿では枯れこみが発生し、美観を損なうこと。CAM型光合成をおこなうため、水分蒸散による温度低下が望めないことなどの理由から、今ではあまり使われなくなった気がします。
まあ、個人的には全ての屋上緑化にセダムを使うことには疑問符をつけますが、適材適所で利用すれば良いのでは…と思います。

ちなみにCAM型光合成とは、水分蒸散が少ない夜間に気孔を開いて二酸化炭素の吸収を行う光合成のタイプで(通常の植物は昼間に気孔を開いて二酸化炭素の吸収を行います)乾燥地などに適応した植物に見られます。ベンケイソウ科の他にはラン科、アナナス科、トウダイグサ科、サボテン科などにもCAM型光合成を行うものがあります。CAM型光合成を行う植物は光合成効率があまり良くないため、生育が遅いものが多いのも特徴です。







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