Narcissus tazetta var.chinensis
スイセンの仲間はもともと地中海原産といわれていますが、これは、昔々その昔に中国経由で日本に来たといわれています。学名にも「中国の」を意味する「Chinensis」がついていますね。古くから日本にあるだけあって、北陸や、伊豆の海浜地の日当たりのよい斜面などに、ニホンズイセンが咲く景勝地が多くあります。
冒頭に「早春の代表的な花」と書きましたが、こいつは横浜周辺では年内から年明けにはすでに開花し始めます。寒い時期に咲くので花が長持ちし、おまけに香りもとても良いので、この時期にはうれしい花ですね。ラッパズイセンなんかは、ラインベルト・アーリーセンセーションのような早咲きでも、だいたい2月になってからですし、通常のタイプは3月から4月開花ですね。
さて、スイセンは学名をみてもわかりますが、ギリシャ神話の美少年「ナルキソス」の生まれ変わりといわれています。「ナルキソス」はナルシストの語源とも言われています。
美少年ナルキソスは、高飛車な少年で言い寄ってくる女性を冷たくふり続けたため、復讐の女神ネメシスの怒りを買いました。そして、水面に映った自分に恋してしまいますが、水面の自分は冷たく、何も答えてくれません。かれはそのまま死んでしまい、その亡骸が水辺でうつむきながら咲く、スイセンに変わったそうです。
私は、水面の己が姿をみても具合が悪くなるだけなので、うつむかずに前を向いて生きていけそうです(笑)。
写真は全て2011年12月25日に横浜市栄区にて撮影したものです。
今年最初に目に入った場所です。ダサいね…
でも、花は美しい
この辺まで近づくと良い香りが…
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