ヒガンバナ
Lycoris radiata
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草
原産地:中国
別名:マンジュシャゲ、マンジュシャカなど
日本の風景にすっかり馴染んでいますが、元々は古い時代に中国からもたらされたものと言われています。
全草にかなりの毒性を持ちますが、毒性分が水溶性の植物アルカロイドであるため、球根をすりおろし、何回も水にさらして、沈殿した澱粉を食料として利用するということが古くは行われていたようです。餓死するくらいならということでしょうが、凄い知恵ですね。
さて、毒性分の一つである、ガランタミンはコリンエステラーゼ阻害効果をもち、アルツハイマー型認知症の治療薬「レミニール」の成分となっています。まさに、毒と薬は紙一重ですね。
日本にあるヒガンバナは基本的に三倍体で種子をつけません。シャガでも同じような現象が知られています。
シロバナマンジュシャゲ(なぜかシロバナヒガンバナとは、あまり言いません)はヒガンバナの二倍体タイプであるコヒガンバナとショウキズイセンの自然交雑種と言われています。この話、なにかしっくりこないんですが、実際はどうなのでしょう?
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