今回は日本原産、バラ科ヤマブキ族の一属一種・ヤマブキです。
Kerria japonica
兼明親王が読んだ「七重八重、花は咲けども山吹の、実の一つだになきぞ悲しき」という歌は、太田道灌が蓑を借りようとした娘が引用(笑)して、蓑が無いのを太田道灌に詫びるために読んだということで有名です。実は、私も恥ずかしいことにこの歌を読んだのはいったい誰なのか混乱しておりました。自分のバカさ加減を書くのはこれくらいにして…
野生のヤマブキは一重で、きちんと実ができます。八重のものは人為的な品種で、実はできません。ヤマブキに限らず、もともとが一重で、そののちに人為的に八重ができている植物は実をつけないものが多いのです。これは、八重の花びらが雄しべが変異したものである場合が多いため、雄しべの本数が少なくなっているか、全く無いからだという話を聞いたことがあります。
写真は2012年4月10日に横浜市都筑区で撮りました。
比較的明るい樹林の縁などに多くみられます
本当に山吹色だ!
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