2017年6月11日日曜日

6月11日 異国に咲く

最近ではナガミヒナゲシに代表される外来種、帰化植物。
いかにも「悪い奴」のイメージですが、植物に罪はありません。

ここからは完全に個人的な見解です。そもそも、植物は子孫を残すために様々な手段を使って種子などを広い地域に拡散する戦略を持っています。風で運ばれたり、動物に引っ付いて運ばれたり…。

外来種(帰化植物)も、人間という「動物」を利用して分布を広げただけと言えます。そして、行きついた先で、ただ花を咲かせ子孫を残す。そもそも、外来種(帰化植物)の多くは、日本の自然のクライマックス(極相)である森林などには定着しづらく、人為的な攪乱が進んだ場所で、帰化しやすいように思います。

こう考えると、帰化植物には罪がなく、責めるべきは我々自身であるということが分かると思います。

しかし、我々も生物として、自分の生活に害をなしたり、迷惑だったりするものは排除しようとするのも自然なことかもしれません。

とても難しい問題で、答えなどないのかもしれません。私も日本の自然が帰化植物だらけになってほしいとは思いません。ただ、私は一人の植物好きとして、帰化植物も、せめてその名前と来歴をしっておきたいと思っています。


ゼラニウム(南アフリカ原産)



セダム(世界中に分布)



ユウゲショウ(南米・北米南部原産)



ランタナ(中南米原産)



ブタナ(ヨーロッパ原産)




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