2011年12月5日月曜日

紅葉・落葉シリーズ6 イヌシデ

カバノキ科の落葉中高木イヌシデ
Carpinus tschonoskii Mxim

シラカバなんかに近い仲間で、水分を好む木なのですが、この木は屋上緑化に使われていて少々可哀想。見たことは無いのですが盆栽にも利用するようです。

しかし、今年は紅葉が全般にいまいちですね。やはり、9月の台風の影響と10月11月の気温の乱高下が響いているような気がします。イチョウも全然ダメ…(泣)

写真は全て2011年12月1日に、横浜市栄区で撮影したものです。







2011年12月4日日曜日

縁起物  センリョウとマンリョウ

前回に引き続き縁起物のマンリョウ
Ardisia crenta Sims.

センリョウと同じく、関東以西の樹林下に自生し日陰にも非常に強い植物です。やはり常緑で冬に実をつけるので、正月の寄せ植えなどにも使われます。センリョウは切り花だけど、こちらは鉢物が多いかな?

関東には、同じ属の「ヤブコウジ」があり、こちらは雑木林の下などで良くみることができます。

さて、私はセンリョウとマンリョウが、どっちがどっちだか良くわからなくなるのですが、今回覚え方を考えました!

センリョウは千両、マンリョウは万両ですから、マンリョウの方が高額ですね(笑)。だから、「マンリョウは重くて実が垂れ下がって付く」っと…どうかしら?

写真は全て2011年11月26日に横浜市栄区で撮影したものです。


鉢植えです



高額なので実が垂れ下がってます(笑)



こちらはセンリョウ。低額?なので実は垂れ下がりません(笑)

2011年12月3日土曜日

縁起物  センリョウとマンリョウ

冬も青々していて、赤や橙の実をつけるので、縁起物としてお正月の枝もの(切り花)に使われる、センリョウ
Sarcandra glabra(Thunb.)Nakai.
関東以西の樹林下に自生があります。

今回は、これだけ(笑)。何故かというと、次回のマンリョウに続くからです。

写真は全て2011年11月26日に横浜市栄区で撮影したものです。


日陰にも強い植物です



台風の影響か、葉の縁が傷んでいますね…

2011年12月2日金曜日

ナナツデ?ココノツデ?  ヤツデ

一年中青々とした葉を茂らせるヤツデ
Fetsia japonica(Thunb.)Decne.&Planch.

関東以西に自生する常緑低木です。本当に日陰の樹林下でもへっちゃらで頼もしいやつです。花も真冬に咲きます。暖かい日には、陽だまりにあるこの花には蜂などが訪れて、小春日和という言葉を感じさせるので不思議と惹かれる花です。

さて、名前はヤツデ(八つ手)ですが、葉は七裂または九裂の奇数に分かれることが多いようです。やっぱり末広がりの八が良かったのかな(笑)。

写真は全て2011年11月26日に横浜市栄区で撮影したものです。


何時でも緑でたくましい。葉っぱの感じもたくましい



花は地味だけど目立つ不思議な感じです

2011年11月30日水曜日

むべなるかな   ムべ

常緑のアケビという風情で、フェンスなどに這わせて実を楽しんだりするムべ
Stauntonia hexaphylla(Thunb.)Dacne.
関東以西に自生するつる植物です。

さて、「もっともだ」という意味を表す「むべなるかな」という言葉がありますが、これはムべが関連しているという話もあります。

天智天皇が、現在の滋賀県近江八幡市を訪われた際に長寿の夫婦に出会い、「なぜそんなに元気なの」とお聴きになると、老夫婦が「ムべを食べているから」と答えムべを天皇に差し上げました。それを召し上がった天皇は「むべなるかな」(ムべのおかげなのね)とお答えになり、それから「むべなるかな」は「もっともだ」という意味で使われることになったそうです。
私は高貴な家柄ではないので、ムべを食べたことはありません(笑)。アケビが精々です…

写真は全て、2011年11月26日に横浜市栄区で撮影したものです。


フェンスに這わせて使われています



結構、実がついていますね



葉のつき方はアケビに似ていますが、常緑です



大きいやつは子供のこぶしぐらいです

2011年11月28日月曜日

紅葉・落葉シリーズ5 ジューンベリー

早春に白い花を枝一杯に咲かせ、6月には実がついてジャムなどに利用されるジューンベリー
Amelanchier canadensis(アメリカザイフリボク)
最近は、たまに見かけるようになりました。紅葉も見事で、黄色と赤が混ざったような色づき方です。
日本には近縁のザイフリボクがあり、やはり早春の真っ白な花が見事です。

さて、紅葉シリーズだというのに、その仕組みをお伝えしておりませんでした。

通常は葉の中に緑色の色素・クロロフィルと、黄色い色素のカロチノイドが含まれています。通常はクロロフィルの緑色が見えているのですが、温度が下がるとクロロフィルが分解されて、カロチノイドの黄色が見えるようになるのが、葉が黄色くなる仕組みです。

では赤くなるのは?これは、クロロフィルの緑がなくなるのは一緒ですが、葉に蓄えられた糖分が、赤色の色素であるアントシアニンに変化することで赤く見えるようになるのです。



2011年11月26日 横浜市栄区

2011年11月27日日曜日

ご近所様の園芸シリーズ1

このブログは、自宅の近所をぶらぶらしながらネタ取材(笑)をすることが多いのですが、その際に、実に見事にお庭や鉢植えを作っているのを見かけることがあります。
このシリーズでは、植物単体というより、ご近所様の園芸などを紹介してまいります。

今回は、ご近所その①です。

こちらのお宅は、お庭に様々な植物を植えています。ジューンベリーやアメリカハナミズキなどの木も面白いのですが、特に目を引いたのが二つの寄せ植え。

どちらも色調の統一がされて、スッキリと美しい仕上がりです。

2011年11月26日に横浜市栄区にて撮影。


入り口の塀にかけられたハンギング



ガーデンシクラメンとバコパの寄せ植えです。ガーデンシクラメンは花が終わっていますが、おそらく白だったと思われます。バコパとガーデンシクラメンの葉のマッチングも見事です。



お庭に置いてあった小型プランターの寄せ植え。煉瓦で下駄をはかせて透水と通気を確保していますね。ガーデンシクラメン、ダイアンサス、ビオラ、エリカの組み合わせで、白が基調色です。素晴らしくハイセンス!