この時期になると、道に落ちている花や、どこからともなく漂ってくる良い香りでクズの花が咲き始めたのに気づきます。
学名はPueraria lobata(Willd.)Ohwi(1947) マメ科クズ属の多年生植物です。
こいつは、林のヘリなどで木などにまきついて、「マント群落」を形成します。きわめて強健で生育旺盛。電柱を支えるワイヤーにも平気でよじ登り、ショートの原因になったりします。かって、アメリカにも緑化用として導入されたのですが、野生化して特に東海岸南部では帰化植物として大問題になっています。世界の侵略的外来生物ワースト100にも選ばれ、アメリカでの呼び名も「Kudzu」と日本語そのままです。
しかし、その一方で葛粉はもともとこいつの根茎からとったものですし、漢方薬の葛根湯もクズの根茎から作られています。
私は、クズの花の香りが大好きで決して嫌いな植物ではありません。それに、幼少のみぎり(笑)は、これの葉っぱを手に乗せて、たたいて破裂させ、「ポン」という音を出して遊んだものです。
こいつが世の中からなくなったら寂しいなぁ。
2011年8月30日 横浜市栄区 マント群落の様子です
2011年8月30日 横浜市栄区 花序は下から咲きます
2011年8月30日 横浜市栄区 良い匂いです
2011年8月30日 横浜市栄区 道に落ちた花で気づくこともあります
これって、緑のカーテンに使えないかしら?と
返信削除いつも思ったりしているんですけどね^^;
どこかで実験してみようかしら…(ちなみに
今年は、サツマイモで試してます^^;)
fumingさま
返信削除私も、実は二年ほど前からクズを緑のカーテンに使えないかと思っています。プランターで生育に制限がかかるのであれば、面白いと思います。今の勢いでは、ベランダでマント群落を形成して、ご近所に迷惑になるのが目に見えます(笑)