兼明親王が蓑を借りようとした女性が詠んだ句と言われています。この話題って三回目だ(笑)。ヤマブキは日本固有の一属一種の落葉低木です。バラ科ヤマブキ属です。
Kerria japonica
山吹の野生種は基本的には一重咲きで、きちんと実をつけます。八重の品種は確かに実をつけません。八重の花弁は雄蕊が変化したものであることが多く、花粉が作られず、したがって実をつけることもないという訳ですが、ヤマブキもこの例の様です。
兼明親王に蓑を貸せなかった女性がヤマブキの枝を手折って渡し、この句を詠んだと言われていますが、蓑が無いことをこのような即興の句にして伝えるというのは、ほとんどジャズセッションの様です!しかも、生物学的に極めて正しいことを観察を元に句にしているところが凄いですね!ついでに言うと、兼明親王の時代から八重系統のヤマブキが存在したということも解りますね!
写真は2014年4月13日に横浜市栄区で撮りました。
八重品種 たしかに雄蕊は見えません
野生種 日陰にも強い樹です
正に山吹色
五弁花で雄蕊も見えます
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