この漢詩の大意は、「君子たる者、怪しまれるような行いは慎みなさい」ということなのですが、最後の節に出てくる「李」がアンズのことです。(良く考えたら、李は親戚筋のスモモでした…。訂正いたします)
アンズ
Prunus armenica
バラ科サクラ属の落葉高木
原産地:中国
別名:唐桃など
ウメとは近縁で容易に交雑し、豊後系にはウメとアンズの交雑種があることは、ウメの項でもお話しました。アンズは完熟すると甘く、生食の他、ジャムや果実酒にも向きます。そして、果肉を食べた後に残ったタネが「杏仁」です。そう、杏仁豆腐の香り付けに使われるのはアンズのタネなんです。あの香りって、なんとなくアーモンド的だと思いませんか?実はアーモンドもアンズの親戚なんです!ビックリでしょう?
さて、アンズです。私はこの花の色が大好き。なんというか、ウメやモモのからっと乾いた色ではなくて、もっと湿った美しさ。「色はピンク」などと書いてありますが、絶対にピンクではありません!調べてみるとどうも「淡紅色」というのが近いようです。
また、色味を認識していないと、ウメ・モモの花との区別がしづらいのですが、花期はウメとモモのちょうど間位で、開花すると萼片が反り返ることで区別ができます。
今が盛りです。ぜひ、近所で探してみてください。
萼片に注目
反り返っています
こちらはウメの萼片
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