地味な樹木でしばらくはつなぎましょう…
世の中に生きた化石というのはいろいろとあります。シーラカンス(魚類)なんかが有名ですよね。最初に化石で見つかって、そののちに現在生きていることが判明したものが言われることが多いようです。
1939年に日本で化石が見つかり、1945年に中国で生存が見つかった、メタセコイア(Metasequoia glyptostroboides Hu et W.C.Cheng)もその一つです。
スギ科メタセコイア属の落葉針葉樹です。メタセコイアのように属のなかにその種一つしかないものを一属一種と呼び、生きた化石にも多くみられます。実はイチョウもそうなんです。
メタセコイアは一属一種の生きた化石ですが、増殖されたものがやたらと植栽されているのでちっとも有難味がありませんね(笑)
でも、こいつの素敵なところは、落葉針葉樹ということ。落葉針葉樹で代表的なのは日本ではカラマツなんかがありますが、これは関東では長野などの高地に行かないとみることができません。メタセコイアはよっぽど日本の気候に合っているらしく、どこにでもあり、美しい新緑(萌芽)と紅葉を簡単にみることができます。
ちなみに、「世界一大きな木」として有名なセコイアは別種で、北アメリカのカリフォルニアなどに分布するレッドウッド(Sequoia sempervirens)のことを指します。
2011年8月3日 横浜市都筑区
2011年8月3日 横浜市都筑区
0 件のコメント:
コメントを投稿