建長寺は鎌倉時代・建長5年(1253年)に建立された臨済宗建長寺派の総本山。どこをみても凄いお寺です。でも、実は私が一番好きなのは「釈迦苦行像」。これはパキスタンのラホール中央博物館にある実物のレプリカですが、レプリカ自体が世界に一つしかないパキスタン政府の公認品です。これを初めて見たときの衝撃は凄かったのを、今でもよく覚えております。
そして、いつみても、ゾクっと寒気がするほど凄いのが「建長寺の柏槙(ビャクシン)」
柏槙は標準和名をイブキという針葉樹です。イブキ
Juniperus chinensis
イブキ科ビャクシン属の常緑針葉樹
原産:中国~日本の本州
別名:柏槙
雌雄異花の高木です。この仲間はナシの赤星病の宿主となるため、ナシの産地では条例で植栽が禁止されていることもあります。こいつの仲間のセイヨウネズの実はジュニパーベリーと言われ、スパイスとして使われ、ジンの香りの元として有名です。
さて、建長寺のイブキです。幹周6.5m、樹高13m、推定樹齢750年。凄まじい風格の古木で、神奈川県の名木百選にも選ばれています。荒々しいイブキ独特の樹皮。広大な樹幹。意外と樹勢が良いように感じるのは、樹木医の先輩方のご尽力のお蔭かもしれません。個人的なことですが、私は特定の宗教を信仰していません。しかし、巨樹を見るたびに寒気を感じるほど心が動き、何か神性を感じます。もしかしたら「八百万の神」を信じているのかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿