2013年6月30日日曜日

こいつの青は日本的!  ツユクサ

梅雨時のイメージです。ツユクサ

Commelina communis

ツユクサ科ツユクサ属の一年草。
ツユクサとはいっても、6月ごろから10月ごろまでだらだらと花をつけます。
でも、こいつの日本的な青色の花は、やっぱり梅雨のイメージです。
大好きな青い花の一つです。

2013年6月22日に横浜市栄区で撮りました。


しっとりした感じ



日本の青だ!



形も変わってます!

2013年6月29日土曜日

夏一番乗り! ノアサガオ

沖縄などに自生が見られるノアサガオ

Ipomea indica

多年生の朝顔です。横浜では十分に越冬して巨大な株になります。

朝顔は宿根性のノアサガオ、夏場の朝だけ咲いているアサガオ、お盆ころから咲き始めるものが多いセイヨウアサガオ(マルバアサガオ+ソライロアサガオ)に大別されます。

ノアサガオは6月頃から11月頃まで花をつけるし、昼も咲いていて良いものです。おまけに朝は青だった花色が昼過ぎには紫っぽくなるというお楽しみつき!

こいつは、三浦半島辺りでは野生化して、はびこってます!その辺に捨てたりしないように!

でも、素晴らしい青色ですね。花の中心部が白っぽくなるのも、お伽の国の入口みたいで素敵です。

2013年6月22日に横浜市栄区で撮りました。


夏ですねぇ…



綺麗な青!



うっとりする眺めです!

2013年6月28日金曜日

でっかいどー! トリトマ

大きなお庭でないと栽培不能です!トリトマ

Knipholia sp.

ツルボラン科シャグマユリ属の常緑多年草です。アフリカハマユウやアガパンサスと同様に雄大な草姿だなぁ…と思ったら、やっぱり原産は南アフリカ(笑)。

とにかくでっかくて目立つ奴です。お庭の大きさも要求されますね。
英名は松明の様な花から「トーチリリー」。和名はシャグマユリ(赤熊百合)です。赤熊(シャグマ)というのは、兜なんかに飾りでつける真っ赤な房の事です。シャグマが名前につくものには「シャグマアミガサタケ」というキノコもあります(猛毒)。

2013年6月22日に横浜市栄区で撮りました。


とにかくでっかい!



花も強烈な色彩!



オレンジ色のところは蕾です



花が咲くと黄色くなります

2013年6月27日木曜日

屋上緑化や法面緑化にも イワダレソウの仲間

最近では緑化用の品種もできているイワダレソウ(またはヒメイワダレソウ)の仲間

Lippia spp.

クマツヅラ科イワダレソウ属の常緑低木(!)です。草にしか見えん…

種類によっては日本の暖かい地方にも自生があります。
あまり草丈が伸びず、匍匐して地面を覆い、乾燥にも強く丈夫なので、屋上緑化や道路法面の緑化にも利用されています。

クマツヅラ科の植物ではランタナなどが身近ですが、イワダレソウの花も良く見るとランタナに似ていますね!

2013年6月22日に横浜市栄区で撮りました。


アスファルトを覆ってます!



花はランタナに似てる…


2013年6月26日水曜日

ちょっと酷いのでは… ハキダメギク

こいつはいただけない名前です。ハキダメギク

Galinosoga ciliata

熱帯アメリカ原産、キク科コゴメギク属の一年草です。

なんでも、牧野富太郎博士が東京世田谷の掃き溜めで発見したので「掃き溜め菊」になったとか…。「掃き溜めに鶴」ではなくて「掃き溜めに菊」という訳です…。

しかも、こいつは地味です。良く見ると三裂する花弁が可憐だったりするのですが…。

2013年6月22日に横浜市栄区で撮りました。


地味だ…絵にならない…



三裂する花弁はプリティーですが…地味だ…

2013年6月25日火曜日

近くの空き地にて

野草系はこの時期、あまりネタがないので、若干苦労するのですが…
自宅そばの空き地では、ブタナ(キク科)とネジバナ(ラン科)が満開で意外と美しい風景でした。
ベニシジミなんかも「撮って!」と言わんばかりに現れ、結構嬉しい!

雑草!なんて嫌わずに、目を凝らしてみると、思いのほか美しかったりするので、お得です!

2013年6月22日に横浜市栄区で撮りました。


ブタナ満開



いかにもキク科という花です



ネジバナ満開。駄目写真(泣)



薄いピンク 本当にねじれているなぁ



濃いピンク



ベニシジミお食事中!


2013年6月24日月曜日

ビヨヨーン! 蔓の造形

ここのところ、園芸種ばっかりアップしていたので、久々に道端や野原の雑草たちを撮影しようと散歩してみたら、やたら目についたのがツルになる植物。

クズ、ヤブガラシ、アケビなどいろんなツル植物が面白い造形を作り出していました。

2013年6月22日に横浜市栄区で撮影しました。













2013年6月23日日曜日

間違えてた… アフリカハマユウ

ヒガンバナ科ハマオモト属 アフリカハマユウ

Crinum bulbispermum

南アフリカ原産の球根植物です。

私はこれの事を、日本にもあるハマユウの一品種かと思ってましたが、どうやら種が違うようです。
日本のハマユウは花びらがもっと細くてひも状になります。

先日アップしたアガパンサスとは原産地も同じで、ヒガンバナ科だし、雄大な草姿も似ていますね。
こいつも丈夫で、街路樹の下でも良く育ってます。

写真は2013年6月15日に横浜市栄区で撮りました。


でかい…



純白の花



テッポウユリなんかにも似た花です


2013年6月22日土曜日

でっかくなります ウチワサボテン

栄区ではあちこちで見かけます ウチワサボテンの仲間

Opuntia spp.

この辺りでは平気で越冬して美しい花を咲かせます。

メキシコではこの仲間の葉っぱをNopalと称して食べます。また、実もTuna(カクタス・ペア)と言って食べるようですね。彼の地では非常に日常的な植物で、国旗にも蛇を咥えた鷲がウチワサボテンにとまっているところが描かれています。
ちなみに、ドラゴンフルーツは同じサボテンでも、サンカクサボテンの実です。

また、サボテンはアフリカにあるものと思っている方もおられますが、アフリカ大陸にはサボテンは分布せず、似た形態に進化したユーフォルビアの仲間が多く見られます。
サボテンは南北アメリカ大陸に自生しています。

写真は2013年6月15日に横浜市栄区で撮りました。


なかなかでっかくなってます!



サボテンらしい感じですね



花は渋めの黄色で綺麗です

2013年6月20日木曜日

最近増えたぞ…コリセウムアイビー

和名は蔦唐草(ツタカラクサ) コリセウムアイビー

Cymbalaria muralis

ヨーロッパ南部や北アフリカ原産、ゴマノハグサ科の多年草です。
おそらく、園芸用として輸入されたのでしょうが、横浜市ではあちこちに雑草化しています。どうも種をつけるらしく、今回の写真のように思わぬところから生えていて驚かされます。

花はいかにもゴマノハグサ科らしく、カキドオシやムラサキサギゴケなんかと似ています。葉っぱは確かにアイビーのような可愛い葉っぱです。

しかし、あまりはびこらないと良いのですが…

写真は2013年6月15日に横浜市栄区で撮りました。


排水パイプから生えてます…



いかにもゴマノハグサ科という花です



葉っぱは可愛い

2013年6月19日水曜日

素晴らしい!  ササユリ

本州中部以西、四国、九州に自生が見られるササユリ

Lilium japonicum

日本の特産種で、世界に誇れる植物の一つだと思うのですが、自生地では乱獲されなかなか見ることができません。

今回は、用事があってお尋ねした長野県安曇野市の方のお宅で拝見させていただきました。
近所に自生している野生種からタネを採って増やしているとのこと。実生なので多様性も確保されるし、良い試みだと思います。

白っぽいのから濃いピンクまで色幅がありますが、優しい色調と草姿は素晴らしいものです。
自生地が保護されることを切に望みます。

写真は2013年6月16日に長野県安曇野市で撮りました。








2013年6月18日火曜日

さわやかな青です アガパンサス

通称アガパンサス。和名はムラサキクンシラン

Agapanthus africanus

ヒガンバナ科アガパンサス属の多年草です。日本では球根で販売されることが多く、関東では容易に越冬して大株になります。
なかなか雄大な草姿ですが、花は涼やかな青で、梅雨の蒸し暑さを忘れさせてくれます。

写真は2013年6月15日に横浜市栄区で撮りました。










2013年6月17日月曜日

アジサイの季節 6

先日アップした両性花と中性花の件。写真をアップしておきます。

写真は2013年6月15日に横浜市栄区で撮りました。


ガクアジサイタイプの両性花。きちんと雌蕊と雄蕊があるのが判ります。



こっちは同じ株の中性花。真ん中の丸い部分は開きません。花びらのように見えるのは萼片です。

2013年6月16日日曜日

アジサイの季節 5

日本原産種を原種とするものが多いアジサイの仲間ですが。
最近は北米原産のものも良く見かけます。

カシワバアジサイ
Hydrangea quercifolia

アメリカノリノキ(アメリカアジサイ)
Hydrangea arborescens

カシワバアジサイには一重と八重の花があり、育種も進んでいるようです。丈夫で育てやすいタイプです。

「アナベル」という品種に代表されるアメリカノリノキ。通常のアジサイは二年以上たった枝に花をつけ、花芽の形成も花後すぐなので、7月中に選定しないと花芽を落としてしまいますが、アナベルは、春から伸びだす新梢に花芽をつけるので、花後から3月くらいまでいつでも剪定が可能です。

写真は2013年6月9日に横浜市栄区で撮りました。


カシワバアジサイの八重品種。店先でパチリ。葉っぱの感じもずいぶん違います。



アメリカノリノキ「アナベル」 こちらも優しい感じの葉っぱです。こいつは日向でもOKなようです。

2013年6月15日土曜日

アジサイの季節 4

今回は、原種の花型を残すガクアジサイタイプ。

花のように見える周辺部分は、「装飾花」といわれ雌蕊と雄蕊が退化した「中性花」です。花びらのように見えるのは萼片。反対に、地味な中心部分が、いわゆる「花」です。
近づいてよくよく見てみるとわかりますよ。

写真は2013年6月9日に横浜市栄区で撮りました。