2011年9月29日木曜日

お馴染みです  クリ

みなさん大好きなクリ(Castanea crenata Sieb.et Zucc.)

これはドングリの仲間です。ドングリには春に花をつけてその年の秋に実る1年成と、春に花をつけて次の年の秋に実る2年成があるのですが、クリは1年成です。2年成の代表選手は公園などで植栽が多くみられるマテバシイなどがあります。また、シリブカガシは、秋に花を咲かせて、次の年の秋に実がなるので、秋咲きドングリといわれたりします。

いわゆるイガは、ドングリでいうところの帽子(正式には殻斗と呼びます)が変形したもの。
五月ころに咲く花にはハナカミキリの類や、シジミチョウの類などが訪花するし、夏には樹液にクワガタなどが訪れるので、昆虫好きにもありがたい木です。

植物とは全く関係ない話なのですが、クリというと、もう20年くらい前に仕事で、アメリカの方とお寿司屋さんに行き、ウニを食べたときに、ウニの英語がわからず、「シーマロン!」といったら、きょとんとしていたことを思い出します(笑)。英語でクリは「チェストナッツ(chestnut)」ですし、マロンというのはフランス語ですよね(笑)。二重にバカな私でした。ちなみにウニは英語では「シーアーチン(seaurchin)」です。


2011年9月23日 横浜市栄区



2011年9月23日 横浜市栄区



2011年9月23日 横浜市栄区

2011年9月27日火曜日

仲間は有名人 コムラサキ

日本の山野に自生するコムラサキ(Callicarpa dichotoma)

実が大変に美しく、良く庭木としても植栽されるので結構お馴染みではないでしょうか?
今回は団地に植栽されているものです。

じつは、ごく近い仲間に「ムラサキシキブ」というのがあり、これも野山でたまに見かけるのですが、なんという雅な名前でしょうか!「ヘクソカズラ」とは大違い。

コムラサキもムラサキシキブもコムラサキシキブ(混乱してきた…)もどれも同じような美しい実をつけるので、雅な名前も理解できますが、あまりに不公平(笑)。

「オオイヌノフグリ」や「ヘクソカズラ」も改名してあげたいですね(笑)。


2011年9月23日 横浜市栄区



2011年9月23日 横浜市栄区

2011年9月25日日曜日

町の防火壁  サンゴジュ

横浜市の木 サンゴジュ(Viburunum odoratissimum)

常緑の中低木です。

こいつは植物体に水分が多いらしく、燃えにくいので、あちこちに生垣のような形で利用されて防火壁として機能しています。

ツヤツヤした葉っぱも、真っ赤な実もなかなか綺麗なのですが、葉っぱにはハムシらしき虫が付きやすく、よくボロボロになるんだよなぁ…

それに、実がついていないときは、なんで「サンゴ」なんだかちっともわかりません(笑)。

2011年9月23日 横浜市栄区



2011年9月23日 横浜市栄区



2011年9月23日 横浜市栄区

2011年9月24日土曜日

温暖化のおかげ  デュランタ

基本的には、このブログは写真撮って、3日~4日以内に、遅くても1週間以内にアップするようにしています。ご覧になられた方が、花を捜した時にすでに咲いていないと申し訳ないので…

といいつつ、今回は10日ほど前の写真を…

熱帯アメリカ原産の常緑樹デュランタ(Duranta erecta)です。
仕事で温室管理をしているときに、こいつの葉っぱがライム色のデュランタ・ライムというので覚えた植物です。

ところが、今回の場所は、横浜市港南区の道端で、何の覆いもなく毎年越冬して花を咲かせます。やっぱり、冬は暖かくなっているのかしら…。

それに、デュランタって、観葉みたいなもんかと思っていたら、花もなかなか綺麗です。驚きました。


2011年9月13日 横浜市港南区




2011年9月13日 横浜市港南区

2011年9月23日金曜日

今年も咲きました  ヒガンバナ

こいつだけは、ほぼ毎年、秋の彼岸の最中に咲いています。
ヒガンバナ(Lycoris radiata Herb.)

球根植物ですが、秋に花が咲いた後、葉を伸ばして、初夏には地上部はいったん枯れてしまいます。

球根には毒があり、普通に食べると危険ですが、その毒(アルカロイド)は水溶性で、良く水にさらすと流出するため、飢饉の時などは澱粉をとるのに利用されたとも。でも、危険ですからマネはしないようにね。

黄金色に実った稲の傍らの、畔にこいつが群れをなして花を咲かせでいるのは秋の風物詩です。
でも、一つ一つの花を撮ろうとすると意外と難しく、ダメダメな写真になりがちです。また、一つ一つの花は意外と綺麗な時期が短く、すぐに色あせるので辛いところです。しかも、咲くのは台風の時期。今回もダメダメな写真です(泣)。
もう少し良い写真が取れたら、おってアップします。

2011年9月23日 横浜市栄区 ピンボケ…



2011年9月23日 横浜市栄区



2011年9月23日 横浜市栄区



2011年9月23日 台風で茎が曲がってます。ダメな写真…

2011年9月20日火曜日

造形美 Hibiscusの仲間たち

花の写真撮る楽しみは色々とあります。周囲の環境と一緒に撮る。花の美しさを撮る。小さな部分の造形美を撮る。

最近のコンパクトデジカメはとても性能が良く、接写もばっちり。小さな部分の造形美をとらえるのは、フィルムの一眼レフの頃と比べるととても楽になりました。

最近は、コンパクトデジカメで植物の微細な構造美を撮るがとても楽しみになりました。今回はそんな写真の中からHibiscusの仲間の花芯を撮った数枚をアップします。


2011年9月13日 横浜市栄区 フヨウ



2011年9月13日 横浜市栄区 いわゆるハイビスカス



2011年9月13日 横浜市栄区 いわゆるハイビスカス



2011年9月13日 横浜市栄区 雑草化したHibiscusらしき植物。種類がわかりません。誰か教えてください(泣)。花径は5センチくらいです。




同上

2011年9月19日月曜日

偉いね! サンパチェンス

サンパチェンスはツリフネソウ科(Balsaminaceae)ツリフネソウ属(Impatiens)の種間交配でできた、園芸植物。日本にも、ツリフネソウやキツリフネなどのお仲間が在来種として山の方に咲いていますし、おなじみのホウセンカも近い仲間です。

こいつは、春から秋まで休みなく咲いて、一株の大きさは楽に50センチ四方くらいになる雄大なやつです。いつもこのブログで書くのですが8月は花壇も花木も花が少なくなり受難の時期なのです。でも、こいつだけは、水さえあればピンピンしていて、全く頼もしいやつです。
9月も中旬になりましたが、横浜だと11月中下旬までは楽しめるようです。

もう一つ、こいつの頼りになる所は環境にやさしいところ。ホルムアルデヒドや二酸化窒素の吸収分解能力がとても高いとのこと。

来年は私もベランダで作って、楽しみながら地球環境改善に貢献しよう!ベランダをサンパチェンスに占拠されたりして(笑)。


2011年9月16日 横浜市都筑区



2011年9月16日 横浜市都筑区

2011年9月18日日曜日

私の名木その1  栄区元大橋のサルスベリ

神奈川県では名木100選というのがその昔制定されて、今も90本位は残っています。まだ10本くらいしか見ていないのですが、いずれ劣らぬ素晴らしい樹木です。こちらは、冬になってネタ切れでもしたらおいおい紹介しましょう(笑)。

さて、名木100選にはもちろん選ばれておらず、保存樹木でさえない木にも、何故か心に残る木というのがあります。これからは、たまにそんな木達も紹介したいと思います。なにしろ、花だけでは冬場のネタ切れが…(しつこい!)。

私の名木!栄えある第一回は! 栄区元大橋にあるサルスベリです!
大きな旧家の隣の畑にあるのですが、素晴らしい枝振り。樹高は4メートル位でしょうか?最近のサルスベリは毎年剪定され、枝がこぶ状になったところ(剪定こぶといいます)から、ひょろりとした新梢をのばし、そこに花を咲かせることが多いのです。

ところがこの木は、剪定はある程度しているのでしょうが、自然樹形と思われる形が素晴らしく、凄い風格です。花も見事に咲かせ、幹の模様も見事。「いったい最近のサルスベリの剪定はどうなっているの?」と思わせる、私の名木です。


2011年9月10日 横浜市栄区 見事な樹形です



2011年9月10日 横浜市栄区 毎年、花も見事に咲かせます



2011年9月10日 横浜市栄区 幹の模様も美しい



2011年9月10日 横浜市栄区 枝落ちしたと思われる場所が洞(うろ)になっています

2011年9月17日土曜日

わかりやすい名前  ナンバンギセル

ナンバンギセル(Anginetia indica L.)は、イネ科の単子葉植物(イネやススキなどが代表です)の根に寄生する寄生植物です。

こいつは、植物に特有(ミドリムシなんかにもありますが)の葉緑素を持っておらず、イネ科植物の根から養分をぶんどって暮らしています。まあ、居候みたいなもんですね。

私が小さいころは、「ススキの原っぱ」があちこちにあって、そんなところには必ずこいつが見られたもんです。

最近、あまり見かけなくてさびしく思っていたら、なんと家から20メートルの、ツルボが咲く法面のススキにたくさん寄生しているのを10年ほど前に見つけて、なんだか幼馴染に再開したような気持になったものです。

しかし、こいつの名前はわかりやすい。ナンバンギセルというのは、柄の長いパイプですが、そのものの形をしていて、一回見たら、その名前と共に忘れられなくなります(と、思います…)。

また、これは毎年の咲き始めが8月15日ごろから9月15日ごろまでと、非常に幅があります。油断していると花の盛りが過ぎて、がっかりすることも…。今年は9月10日ごろから咲き始めましたので、まあ遅めの開花です。一昨年は8月17日には開花してました。
ヒガンバナなんかは、ほぼ確実に秋のお彼岸前後に開花するのですが…。気まぐれなやつです(笑)。


 2011年9月17日 横浜市栄区

2011年9月16日金曜日

ひどすぎます! ヘクソカズラ

酷い名前の植物は色々とあります。オオイヌノフグリ、ママコノシリヌグイ、ハキダメギク、ノボロギクなど。

わけてもひどいのがこれ。ヘクソカズラ(Paederia scandeus(LOUR.)MERR.(1934))

たしかに、葉や茎をもむとくっさい!クサギよりくっさい!
でも、こいつの実は霜焼けに効くらしいです。

それに花は意外と綺麗。シックな感じです。しばらくするとつく実もいい感じです。あまり嫌わないであげてね。


2011年9月14日 横浜市栄区



2011年9月14日 横浜市栄区



2011年9月14日 横浜市栄区

2011年9月15日木曜日

驚いた! ツルボ

9月に草原のような場所で開花する球根植物のツルボ(Scilla scilloides)

今回調べて分かったのですが、園芸植物の「シラー」の仲間なのですね!知らないことはたくさんありますね!勉強になりました!

これは、子供のころの思い出だと、整備された墓地の草地(芝地)などのような所に、良く咲いていたように思います。今回の写真も年に2回の草刈りが行われる法面で、似たような環境です。たぶん人里近くで人と共生するような形で栄えてきた植物ではないのかなぁと感じています。

ウツボグサやモジズリなんかも同じような環境を好みます。モジズリは来春にアップできると思うけど、ウツボグサは最近見かけないからどうかなぁ…


2011年9月10日 横浜市栄区



2011年9月10日 横浜市栄区



2011年9月10日 横浜市栄区

2011年9月13日火曜日

スタミナつけなきゃ! ニラ

御存じのニラ(Allium tuberosum Rutter ex spreng.)です。クロンキスト分類ではユリ科、APG分類ではネギ科に属します。まあ、要するにネギの仲間ですな(笑)。

これも、種がついて野生化する植物です。多年生なので、毎年同じ場所に出てきて9月ころに花を咲かせます。

ニラは、スタミナ食材といわれますが、臭いの元の硫化アリルや、ビタミン類をいろいろと含んでいて確かに体に良いようです。ニラレバ(レバニラ?)炒め旨いですよね(笑)。

さて、9月に咲く花には色々と昆虫がやってきます。特に多いのがタテハ(蝶)の仲間と、ハナムグリ(甲虫)の仲間。そしてそれを狙ってオオカマキリなど捕食性の昆虫もやってきます。昆虫少年であった私は今でも昆虫を見るのが好きですが、ニラの花は昆虫の世界を凝縮して見させてくれるのでありがたい花なのです。


2011年9月6日 草原に野生化しています。芸のない写真です(泣)



2011年9月6日 横浜市栄区 つぼみ



2011年9月6日 横浜市栄区 咲きかけ



2011年9月6日 横浜市栄区 咲きました(笑)

2011年9月12日月曜日

またまた毒のあるやつ  センニンソウ

ちょっと注意すれば林のヘリなどで見られるセンニンソウ(Clematis terniflora DC.)。
キンポウゲ科センニンソウ属の蔓性多年草です。

学名みてもわかるように、クレマチスの仲間。クレマチスは園芸で良く栽培される豪華な花の植物です。センニンソウは小さな白い花がたくさん咲くのですが、日本在来種にはカザグルマなどもありこれは白や薄紫の大きな花を咲かせ、クレマチスそのものです。こちらは一度だけ自生のものを見たことがあります。

さて、分類ではこの植物はキンポウゲ科(Ranunculaceae)に分類されます。科名を見るとラナンキュラス…。これも園芸で良く使われる仲間です。
この仲間は、ラナンクリンやプロトアネモニンといった有毒成分を持つ植物が多いので取扱いには注意しましょう。食べるのはもちろんいけませんし、汁液が皮膚につくとかぶれたりすることもあるので、注意が必要です。

でも、注意さえすれば大丈夫ですから徒に恐れないようにね(笑)。私は、ラナンキュラスやアネモネなどをプランターで作ります。この仲間の花は凄く綺麗ですからね!


2011年9月7日 横浜市栄区



2011年9月7日 横浜市栄区

2011年9月11日日曜日

大脱走!

私が一番好きな映画は「大脱走」(The great escape-ザ グレート エスケープ)です。これは第二次大戦中、ドイツ軍の捕虜となった連合軍兵士が、捕虜収容所を脱走する話なのですが、スティーブ マックィーン、チャールズ ブロンソン、ジェームズ コバーンなどの豪華キャストに加え、スリルあり友情ありのすごい話です。この先、死ぬまで一つの映画しか見てはいけないといわれたら、確実にこの映画を選びます。

さて、タカサゴユリの項でも話しましたが、人に栽培(飼育)されていた植物(動物)が何らかの理由で逃げ出して野生化することを、一般に「エスケープ」と呼びます。
写真は逃げ出して、橋のたもとに定着したソライロアサガオとケイトウです。

動物や植物によっては、エスケープすると在来の生態系を乱したりするものもあります。例えばミドリガメ(ミシシッピーアカミミガメ)やカミツキガメ、アライグマ、ホテイアオイなどが有名です。
元からの生態系を構成していた生物も可哀想だし、駆除されたりするエスケープした生物も可哀想です。皆さんもエスケープにはご注意を!

今回は、少し堅い話になっちゃいました。このブログでは、エスケープしたものも取り上げますので、何かを感じてもらえると良いなと思います。

2011年9月6日 横浜市栄区 エスケープしたものだけど綺麗です。彼らには罪はないですからね。

2011年9月10日土曜日

思いでいろいろ  エノコログサ

みなさんお馴染みの猫じゃらしです。
正式和名はエノコログサ、学名はSetaria Viridis

こいつは色々と思い出が深い植物です。
まずは、花穂だけを切って、軽く握り、「にぎにぎ」すると掌の中から生き物のように顔を出すので、よくそれで「毛虫!」とか言って遊びました。何面白かったんだろう(笑)。

そして、中学の時に友達とこいつで顔をくすぐったりして遊んでいたら、落ちた実が耳に入り取れなくなって、結局は耳鼻科のお世話に…。取り出す際に鼓膜が傷ついて出血してとても痛かった(泣)

こいつも、フラフラと風に揺れて写真が撮りづらい植物です。でも、暗いバックで逆光にして撮ると、とても綺麗なのです。特に、毛が紫色のムラサキエノコロというやつは最高です。


2011年9月6日 横浜市栄区 残念ながら順光だし、縦位置で撮るべきでした(泣)

2011年9月9日金曜日

開拓者と外套

先日アップした、パイオニア植物のクサギとマント群落形成のクズ。
珍しく並んで咲いてましたので写真のみアップしておきます。
好む環境が似ていることが良くわかりますね。


2011年9月7日 横浜市栄区

2011年9月8日木曜日

写真が撮りづらい!ミズヒキ

タデ科ミズヒキ属の多年草です。Antenoron filiforme (Thunb.)Roberuty et Vautier

花に見えるのは萼片で、上の3枚が赤、下の1枚が白で、それを熨斗紙に添えられる水引になぞらえたものです。

ひょろっとした1本の茎にまばらに花が咲くので、写真には最も撮りづらい植物のひとつです。
おまけに半日陰みたいな場所を好むので、シャッタースピードが遅くなって…。

今回も、写真撮っている間に、蚊に6か所も喰われました(泣)。しかも撮れた写真を見てみると…花は咲いておらず、萼片が閉じています。開花後でした(泣)

赤いのはミズヒキ、白いのはギンミズヒキで、花の白い変種です。

2011年9月3日 横浜市栄区

2011年9月3日 横浜市栄区

2011年9月3日 横浜市栄区

2011年9月3日 横浜市栄区

2011年9月7日水曜日

秋の青いろいろ

秋は青空です。真っ青に澄んで抜けるような青空!
気持ち良いですね。

さて、いよいよ秋がやってきて、花々が咲きだした感じがします!ブログが忙しくなりそうな予感…。

そこで、今回は得意の道端ジェシカ(が一番好きなんです)で通勤途中に見かけた青い花を三つあげておきます。

まずはツユクサ(Commelina communis L.)

ツユクサというと、梅雨のイメージですが、私にとっては秋のイメージ!大学のときだったと思いますが、写真を撮っていて、黄金色の稲穂の中に真っ青なツユクサを見たとき決定的にイメージづけられました。今回調べていたら、俳句では秋の季語だそうです。私って雅な人?それとも感覚が古いだけ?実際は6月から9月ころまでだらだら咲いているようです。


平成2011年9月6日 横浜市栄区 ツユクサ 見事な造形と青です






次はサルビア・ガラニティカ(Salvia guaranitica)
メドウセージということもあるようですが、どうも色々な説があるようなので今回は学名だけ。これも夏から秋まで咲いています。素晴らしい濃紺!他にこの色はなかなか無いですね。萼の黒もシックでしょう!


2011年9月6日 横浜市栄区 素晴らしい花弁の濃紺と萼片の黒
サルビア・ガラニティカ






今日のおしまいは、ソライロアサガオ(Ipomea tricolor) これとマルバアサガオを合わせて西洋朝顔と言ったりします。ソライロアサガオの代表選手は、有名な「ヘブンリーブルー」です。こいつらは日本朝顔と違い、9月頃から晩秋まで咲き、昼も花がしぼみません。これも真っ青な空の色!


2011年9月6日 横浜市栄区 おそらくヘブンリーブルー。ゴーヤの花が寄り添っています。


2011年9月6日火曜日

ホントにそうなのぉー? ハイビスカスの仲間

ハイビスカスといえば、ハワイや沖縄のイメージで、南国に咲く木の花の情景を思い浮かべる方が多いのでは?確かに、狭い意味でハイビスカスといえば、その通りなのですが、アオイ科フヨウ属を示すHibiscus(ヒビスカス)に属する植物は意外と身近に沢山あります。
つまりHibiscus ○○○○ という学名をもつ植物が沢山あるということです。

さあ、列挙しましょう(笑)。

ハイビスカス→お馴染みのハイビスカス仏桑華(ブッソウゲ)が和名です。
Hibiscus rosa-sinensis


ケナフ→ケナフ紙に使う植物です
Hibiscus cannabinus


ローゼル→ハイビスカスティーや花材に
Hibiscus sabdariffa

フヨウ→スイフヨウとも言います。
Hibiscus mutabilis

アメリカフヨウ→子供の顔くらい大きな花を咲かせます
Hibiscus moschentos

ムクゲ→お隣の韓国の国花です
Hibiscus syniacus


ハマボウ→関東以西の海沿いに自生。黄色い花です
Hibiscus hamabo


ああ、くたびれた…(笑)

以前はオクラもHibiscusに分類されていましたが、今は近縁のトロロアオイ属になっているようです。

写真はあまり無いので、今年8月30日に撮った、ムクゲとフヨウだけです(泣)

仕事で、ケナフのタネを扱ったことがあったのですが、タイケナフやキューバケナフ、ローゼルなどの学名区分が良くわからずに苦労した苦い思い出も…(笑)。

2011年8月30日 横浜市栄区 ムクゲ

2011年8月30日 横浜市栄区 ムクゲ

2011年8月30日 横浜市栄区 フヨウ

2011年8月30日 横浜市栄区 フヨウ