2015年3月31日火曜日

3月29日 サクラ 5

サクラの場合、開花と展葉は品種によって順番が違います。

花が最初に咲いて、花後に展葉するタイプ
カワヅザクラ、ソメイヨシノ、カンヒザクラ、オカメザクラ、エドヒガンなど

開花と展葉がほぼ同時のタイプ
オオシマザクラ、ヤマザクラなど

今回ご紹介するヨコハマヒザクラは前者のタイプです。
ヨコハマヒザクラは、横浜で、兼六園熊谷とカンヒザクラとの交配で生み出された品種です。かなり大きな、濃いピンクの花を枝一面に咲かせます。開花はソメイヨシノより一週間ほど早い感じで、成長も緩やかです。










2015年3月29日日曜日

3月21日 パンジーの季節

春の花壇と言えばパンジーとビオラ

ごく一般的ではありますが、千差万別の色彩と花型、使い勝手の良さなど、春の花壇材としては代表格です。

以前は完全に春の花でしたが、低温・短日条件下でも開花が持続する品種が増えて、関東などでは秋植えして、冬から春にかけて花壇を長く彩ってくれる花になりました。

小輪のものをビオラ、中輪から大輪のものをパンジーと便宜上呼びますが、中間タイプも多く、明確な区別ではないようです。

スミレの仲間に多いのですが、種子にはエライオソーム(カルンクル)と呼ばれる、高栄養の付属物が付いており、これをアリが好むため巣に運んで、分布を拡大すると言われています。育種が進んだパンジーにも、痕跡的に残っているようですね。






2015年3月27日金曜日

3月21日 ツバキ・ワーリンガーベル

ツバキと言う奴は、アジア原産のものが多いと思います。これが、中国や日本で育種されるとともに、ヨーロッパなどに渡って、多くの品種が生み出されているのでしょう。

散歩中に、パッと見はクリスマスローズの様な優しい花を咲かせている小さなツバキに出会いました。どうも、植えたばかりらしく枝にタッグが付いていたため品種名が判ったという次第です。

ワーリンガーベル

調べてみると、オーストラリア産の極小輪・多花性の品種とのことです。蜜腺が発達したタイプなのか、どの花にもアリが来ていますね。

ツバキの世界も奥が深そう。









2015年3月25日水曜日

3月21日 ど根性…

テレビや新聞で、「舗装の隙間から、トマトが芽を出して実をつけました。これこそ、ど根性トマトですね!」などというニュースを目にすることがあります。

周囲を見回してみれば、このようなことは植物の世界では、ごく当たり前と言うことに気付くはずです。特に種子繁殖の植物にとっては、岩の隙間の様な所から発芽して生育することは生存戦略の上からも非常に重要です。

むしろ、このような場所ではライバルが少ないので、元気よく育つ感じさえします(笑)
植物と言う奴は、我々が想像している以上に逞しいのです!










2015年3月24日火曜日

3月21日 マグノリアの仲間たち

春に大柄な花をつけるモクレン科モクレン属(Magnolia spp.)の花木たち。
以前ご紹介したシデコブシもこの仲間です。

この時期に咲く仲間は、モクレン、ハクモクレン、コブシ、シデコブシ、タムシバです。
特徴を知らないと見分けづらかったりするので、おさらいをしておきましょう。

モクレン→花が紫色なのですぐにわかります(笑)

ハクモクレン→大柄な純白の花。どの枝から付く花も上を向いて整然と咲きます。花弁(正確には花弁+萼)は9枚。花の時期は葉は展開しません。

コブシ→モクレンより2回り程小ぶりな花。色は白ですが、純白というよりアイボリー。花の向きは、上を向いたり、横を向いたり、下を向いたり一定しません。花弁の基部に紫がかかることもあるようです。花弁は6枚。花の時期に花の直下に葉が1枚だけ展開します。

シデコブシ→花色は白から濃いピンクまで色々あります。開花期は横浜では最も早く、花弁はやたらと枚数が多いです。

タムシバ→コブシに似ていますが、花の時期は葉は展開しません。

今回は、モクレン、ハクモクレン、コブシの写真をあげておきます。タムシバは近所に見当たりませんでした。シデコブシはこちらをご参照ください。
http://syokubutu-saijiki.blogspot.jp/2015/03/39_14.html


モクレン



モクレン



ハクモクレン



ハクモクレン



ハクモクレン



ハクモクレン



ハクモクレン



コブシ



コブシ



コブシ



コブシ



コブシ



コブシ

2015年3月23日月曜日

3月21日 サクラ 4

自宅そばの公園のサクラです。
この樹があるの、初めて気づきました。

マメザクラ(フジザクラ)でしょうか?優しいピンク色。小輪の花を枝いっぱいにつけるさまは、まるで薄桃色の霞がかかったよう。個人的には、ソメイヨシノよりも個性的な姿を見せる他の種(品種)に惹かれます。













2015年3月22日日曜日

3月21日 シーサー

最近、近所の取材で目につくのが、門扉のあたりにおかれたシーサー。
元々は沖縄の家屋の守り神ではないかと思いますが、流行っているのかな?

色々とタイプがあって面白いので見かけたらアップすることにします(笑)
まあ、神様も生き物の一種と言うことで(笑)


2015年3月21日撮影



2014年7月12日撮影



2014年7月12日撮影


3月14日 春の花壇

この時期は取材(散歩)していると、綺麗な春花壇に出会います。玄関脇に美しく咲く花を見ると、「訪れたお客様も嬉しいだろうなぁ…」と思います。

日本のお庭は狭いのですが、玄関脇の美しい植栽を見ると、面積や花の株数が重要ではないと、はっきりわかります。要はセンスです!センスを磨きましょう!それと、植物の特性を知ることでしょうか?それによって、組み合わせ方が変わりますからね。






2015年3月21日土曜日

3月14日 ジンチョウゲ

早春の香りの花木代表格ジンチョウゲ

ジンチョウゲ
Daphne odora
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木
原産地:中国南部

ジンチョウゲは沈丁花。丁子(クローブ)に似た香りからこのように呼ばれるようです。クローブはカレーなんかに使うスパイスですが、そういわれてみると、なんとなく香りが似ています。でも、当種は有毒とのことです。

学名はラテン語ですが、Daphneとは、ギリシア神話の女神のダフネで、ゲッケイジュ(月桂樹)を示し、odoraは香りのあるという意味です。ちなみにゲッケイジュはクスノキ科で学名はLaurus nobilisです。ジンチョウゲとは縁もゆかりも無く、学名にも、当然Daphneとはつきません。混乱します…どうなっとるの?






2015年3月20日金曜日

3月14日 トサミズキ

トサミズキ
Corylopsis spicata
マンサク科トサミズキ属の落葉低木
原産地:日本(高知県の蛇紋岩組成の岩場)

ミズキとは縁もゆかりもない植物です。マンサク科の例にもれず、早春に花を咲かせる花木です。
垂れ下がった渋い黄色の花は、わずかに覗く朱色の雄蕊?もキュートです!

さて、原産地の土壌を構成する蛇紋岩というのは、超塩基性岩として知られ、特殊な植物が多く見られることが多いのですが、高知県はどうなのでしょうか?一度、訪れてみたいものです。




2015年3月18日水曜日

3月14日 春のシソ科

早春から花開く路傍のシソ科植物。
これらは、帰化植物も在来種もあり、ピンクから青の花をつけるものが多く見られます。
代表選手は、ホトケノザとヒメオドリコソウ、それにキランソウでしょうか。彼女たちを写真に撮るときは、目線を低くして、思い切りアップで撮ってあげましょう。出来れば逆光または斜光で。立って眺めた時とは違い、驚くほど可憐な姿を見せてくれます。

キランソウの季節には少々早いので、今回はホトケノザとヒメオドリコソウをご紹介。

ホトケノザ
Lamium amplexicaule
シソ科オドリコソウ属の越年草
原産地:北アフリカ、ヨーロッパ、日本では本州以南に自生
別名:サンガイグサ


私にとって、オオイヌノフグリと並んで、春の訪れを告げてくれる路傍の小さな二巨頭です(笑)

春の七草に謳われるホトケノザは当種ではなくて、コオニタビラコの古語です。当種は食べられません。









ヒメオドリコソウ
Lamium purpureum
シソ科オドリコソウ属の越年草
原産地:ヨーロッパ

この花こそ、近づかないと魅力がわかりません。紫色の葉っぱとピンクの花の取り合わせが絶妙です。今回は、わざと遠くから撮った写真ものせてみました。