2015年1月28日水曜日

1月24日 剪定瘤のこと

 樹種にもよるのですが、樹木の枝を毎年同じ位置まで切り戻していると、その部分が硬く瘤状に膨らむことがあります。これを「剪定瘤」(せんていこぶ)と呼びます。
 一番典型的で良く見かけるのは、サルスベリの剪定瘤。サルスベリは当年春から伸びた「当年枝」に花芽を形成し、剪定にも強いため、毎年同じ場所で秋に剪定されることが多く、必然的に剪定瘤が出来るわけです。ほかにも、ケヤキやアメリカスズカケノキ(プラタナス)、イチョウなどでも見ることができます。
 剪定された部分の腐朽を防ぐために堅い防御層を形成し、それが膨らんで剪定瘤になると言われています。
 剪定瘤を作らないように剪定することはそれなりの技術を要するため、ついつい同じ場所で切り戻して剪定瘤ができてしまうのですが、なんとなく痛々しくて好きじゃあないなぁ…。


ケヤキ



ケヤキ



サルスベリ



サルスベリ(自然樹形)

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