2015年5月9日土曜日

5月5日 遠景の花たち

山道を歩いていると、谷を隔てた向こうの斜面に、綺麗な花が咲いていることがあります。
大概は花木かつる植物なのですが、あまり近づけないので、風景的に写真を撮ることになります。利用しているカメラ「リコーCX-5」の望遠側は300㎜相当なのですが、それを利用しても小さくしか写りません。それでも、記録としては残るのでとりあえず撮っておくことになります。そんな写真たちが今回のお題です。

まずはフジから。日本に自生するフジはフジ(ノダフジ)とヤマフジがあります。いずれも本州以西に自生しているのですが、北限はフジの方が本州の北のほうで、ヤマフジは本州の西部という違いがあります。また、フジは蔓が右巻きで花序が長く、ヤマフジは左巻きで花序が短いという違いもあります。この辺りでは、フジ(ノダフジ)の可能性が高いですね。







お次はジャケツイバラ。マメ科の黄色い花を咲かせる、つる植物です。判りづらいと思いますが、画面中央の黄色い花がそれです。横浜ではあまり見かけることは無く、私が近くの山で確認しているのは二カ所だけです。







最後にキリです。中国原産と言われますが、日本でも古くから高級木材用として栽培されてきました。軽く、湿気を通しづらく、箪笥や下駄に適しています。福島の会津桐や岩手の南部桐が有名で、わが母校・岩手大学の校章にも桐の花があしらわれています。種子に翼があり、遠くまで飛散するためあちこちで野生化していますが、これほど大きな樹はあまりありませんね。



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