2015年6月25日木曜日

6月21日 蜜腺のお話

通常は、蜜は花にある蜜腺から分泌されるものです。これは、訪花性昆虫を誘引して受粉の確立を上げるための生存戦略ですね。

ところが、植物によっては、葉や葉柄などに蜜腺を持ち、蜜を分泌するものもあります。今回の写真はアカメガシワですが、このような植物は意外と多く、身近なところでは、ソメイヨシノ、パキラ、サツマイモ、キササゲ、アカメガシワなどが知られています。

この場合の蜜腺の役割は、主にアリを誘引するためと言われています。蜜に誘われたアリは、ついでに、植物体に悪さをする、毛虫や芋虫、アブラムシなどを退治してくれるという訳です。蜜腺は、害虫の害を受けやすい柔らかい新葉の時期に活発に働き、葉が成熟するとあまり働かなくなります。

自然の仕組みは本当に不思議です!




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